こんにちは。カメ算先生です。
子どもが小学校に入学して、算数の授業このような問題を習っているのを見たことがあるのではないでしょうか。
大人が見れば、「あー、そういうことね。」と問題の意図を理解できますが、子どもは同じようにはいかないものです。
では、なぜ子どもが理解できないのか、どうすれば分かるようになるのかを説明したいと思います。
そもそも問題の意味が分からない
そもそも初めてこの問題に出会った子どもは、この絵が何を表しているのかが理解できないのです。
上の5の部分が、下の2と3の合計だということに気付けないのです。
大人が気付くのは、過去に似たような問題を経験しているからであって、経験の少ない子どもがそれを想像することは難しいです。
ですので、
5は2と3に分けることができるのよ。
と必ず説明をしてあげることが大事です。
必要性が感じられない
そして、意味は理解できても間違えてしまう子は、この問題の必要性が感じられない子が多いです。
- 何のためにこの問題を解くのか
- 解いたから何になるのか
- 何の面白味も感じられない
そんな事を言ったら「どんな問題でもそうでは?」と思ってしまうでしょうが、そう感じている子どもは案外多いものです。
言葉で明確に表現できなくても、これに似たニュアンスを抱いているはずです。
興味の無いものって本当に頭に入ってこないんですよね。このブログの記事にもたくさん書かせてもらっていますが。
大人でも興味ないことを覚えることは苦手だと思います。
では、どうしたら少しでも興味を持ってもらえるのでしょうか。
そんなときは身近な例えで表そう
先ほどの例のような絵で表した場合、何のために必要なのかイメージが出来ないので、興味が持てないのです。
では、どのようにイメージしたらよいのでしょう。
下の絵を見て下さい。
灰色の字で「おとうさんのへや」「ぼくのへや」「おかあさんのへや」と書いてあります。
このように、身近な物や場所に例えてみて下さい。四角などで囲まれているところは”部屋”とか、場所として説明してあげるとイメージが沸きやすいです。
おとうさんのへやに5個おもちゃがあります。
おとうさんのへやの5個のおもちゃを○○くんとおかあさんのへやに分けて持ってきましょう。
と、普段の生活の中で起こりそうな状況に変換してあげるのです。
そして、
何個と何個に分かれたかな?
と聞いてあげましょう。
もし、数字だけだと分かりにくければ、5個〇(マル)を書いてあげたり絵で表しましょう。
そして、何度も繰り返し練習しましょう。この”いくつといくつ”という概念は足し算・引き算をする上で非常に重要になってきます。
何度も反復練習して欲しいのですが、子どもが飽きてしまったりしたら、
じゃあ次は○○くんがお母さんに問題だしてね。
などと問題の出し合いをすることで新鮮味が出て、子どもも楽しく取り組んでくれると思います。
この分野は苦手な子も多いので、別の記事で練習問題などもアップしていく予定です。
家庭学習の際にぜひ取り入れて下さい。